私が結婚を決めた時、感謝の気持ちを形に出来るものを探していました。
主人ともお店を見て回りましたが、何にしようかと悩みました。
両親は寂しいと言葉では言わないものの、私はなんとなく伝わってくる感情に気付いていた事もあり、寂しさを紛らわせられる物がないかと探しました。
主人とウエディング関係の本を見ていた時、体重ベアを見つけたんです。
私の生まれた時の体重と同じ重さのクマのぬいぐるみに誕生日とメッセージを刺繍してもらえる物でした。
主人と相談して両親には体重ベアをプレゼントする事にしました。
私は自分の生まれた時の体重を知りませんでしたが、母に聞くと怪しまれる気がして言い出せずにいました。
こっそりを母子手帳を見て確認した時、母が母子手帳に書いている事を目にしたんです。
赤ちゃんである私の事を心配している事が書いてあり、大切に育ててもらったんだと改めて感じました。
メッセージなども含め、体重ベアを注文しました。
届いた体重ベアはリボンの付いた可愛いぬいぐるみです。
手紙も準備し、結婚式の日に渡す準備が整いました。
私たちは身内だけで簡単に結婚式をしたので、その後の食事会の時に渡す事にしました。
当日、食事会は和やかな雰囲気でした。
私が書いていた手紙を読んで、父が涙を溜めているのに気付きました。
手紙には幼い頃の思い出と両親に対する感謝の気持ち、これからの両親への思いも書きました。
いよいよ体重ベアを渡す時です。
父に体重ベアを渡しながら、「今までありがとう」と伝えると、父は「こんなに重たかったかな」としみじみしているようでした。
両親は嬉しそうに受け取ってくれました。
実家では今でも大切に飾ってくれています。
私はプレゼントに体重ベアを選んで良かったと思いました。
私が生まれた時の事を懐かしく思い出してくれていたようです。
日頃、なかなか両親に感謝の気持ちを伝える事が出来ませんでしたが、手紙と一緒に渡した事で、いい思い出を作る事が出来ました。